営業職はつらい・きつい? そう感じる理由はさまざま! 対処法や乗り越える / 見極めるコツを解説
営業職を一定期間以上続けていて「つらい・きつい」と感じ始めている人や、これから営業職へチャレンジしようと考えているが「大変だとよく見聞きするので不安」という方へ向けて、本記事では役に立つ情報をご紹介します。
営業職がつらい・きついと思われる場合の、さまざまなケースでの具体的なポイントや、つらいと感じた場合の対処法・解決策を解説していますので、ぜひ各見出しを目次のようにご覧いただき、必要な部分から参考にしてください。
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つらい・きついと感じている現職の営業担当者は多い?
そもそも、世間(経験者や現職者の体験談、インターネット上の書き込みなど)でしばしばみられる「営業はつらい、大変だ、やめとけ」という声には、どの程度の信ぴょう性があるのでしょうか。
ここではご参考までに、日本労働調査組合が過去におこなった調査「営業職の退職動機に関するアンケート」(※1)を参照しつつ、状況のひとつとして参考にしてみましょう。
同調査では、全国の会社員の方々、男女あわせて531名を対象として、営業職の退職動機に関するアンケートが実施されました。
「転職、もしくは独立に向けた活動を実際に進めている」という声は全体の過半数となっており、また一度でも退職を検討したことがあるという人はなんと80%を超えています。
逆に捉えると、営業職という役割を担う日々にずっと満足し続けているという人は、全体の2割にも満たないという結果です。
この事から、営業職はやはり一筋縄ではいかない役割のようにも感じられますね。
尚、「営業職を辞めたい」と考えたことのある人に理由について尋ねた結果の上位回答は、概ね以下のようになっています。
・給料が安い 32.4%
・長時間労働 30.1%
・モチベーション維持(が難しい) 29.4%
・上司や会社からのプレッシャー 26.7%
一番多かった「給料が安い」という声についても、「役割の大変さのわりに…」という補足が付く可能性を考え含めると、営業職の大変さがみえてきます。
また、役割や会社への不満というよりも、うまくこなせていない自分の問題と捉えている様子も少なからずみられています。
・成果が上がらない 23%
・営業が苦手 22.2%
・コミュニケーションが苦手 20.2% など
一方で、同調査では「営業職でよかったと思ったこと」についてもアンケートされており、「これまで辞めたいと思ったことはない」という方々だけでなく、辞めたいと思ったことがある人からも含めて、以下のようにさまざまな回答が寄せられています。
・相手に喜んでもらえる 25.9%
・いろんな人と仕事ができる 18.5%
・達成感 17.2%
・コミュニケーション能力の向上 11.6%
・自由な時間が多い 5.6%
営業職では、取引先となる企業や個人のお客さんへ自社の商品やサービスがいかに役立つかを伝え、上手くニーズとマッチして活用さえしてもらえれば、とても喜んでもらえることが多いでしょう。そんな際に、直接お礼の言葉を伝えられたり、喜んでる顔を見ることができるのは最前線にいる営業担当者です。
また、営業職では販売する商材やサービスで取り扱う内容によってさまざまな業界の、たくさんの人々と関わり合うこととなります。そんな中で自分のコミュニケーション能力や知識が向上していくことを感じられ、達成感ややりがいに結びついている方も多いようです。
さらに「自由な時間が多い」という点は、内勤ではない、まさに営業職ならではの特権と言えるかもしれません。営業職は多くの場合、成果主義・実力主義の仕事となるため、結果さえ出せていれば、その担当者のやり方や時間配分自体も信頼され、自分で思うままに一日のスケジュールを組めるようになります。
自分が努力したことによって勝ち取った「自由な時間」を満喫しながら、楽しい日々を過ごしている方もゼロではないことがみてとれます。
ここで抜粋してご紹介しているのは、あくまでひとつの調査の結果ではありますが、世間で「営業が大変」と言われる理由の概要や、それらを上手く克服した場合のやりがいや楽しさなどが伺えるのではないでしょうか。
※1 出典:PR Times / 日本労働調査組合『「営業 辞めたい、つらい。」6割弱の営業が現在、退職を検討しているという結果に。会社を支える営業職の退職動機に関するアンケート結果発表』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000074057.html
営業職はなぜつらいと感じる? 代表的なケース

前項で抜粋したアンケート調査の件も踏まえつつ、営業職をつらいと言う人が具体的に「どんなときに、何故つらいと感じるのか」について深掘りしながらみていきましょう。
現職で行き詰っている人や、これから営業職への転職を考えながらも不安を感じているという人は、ぜひ状況が当てはまりそうかどうかもチェックしてみてください。
営業目標・ノルマのプレッシャーが付きまとう
営業職にとって、切っても切り離せない要素としてまず大きいのが、営業目標やノルマです。自社商品やサービスを顧客に売り込まなければならない立場として、成果が数値で評価されることが、役割の原則となります。
チームミーティングなどで期間ごとに商談数や売上、受注・契約件数といった明確な目標が設定され、営業担当者一人ひとりがそれを達成する責任を負うことになるため、特に営業職を始めたてでその雰囲気に慣れていない方にとっては、とても大きなプレッシャーを感じるかもしれません。
また、どれだけ成約をとれるか、あるいはその前の段階としてじっくり商談できる時間を顧客にとってもらえるかなどは、市場動向や経済界全体の状況、競合他社の動きなど、営業担当者自身の努力だけではどうにもならない要素が関わってくることもあります。最悪の場合、積み重ねてきた努力が市場の大きな動きひとつで水泡に帰すということも有りえるため、大きなストレスにつながることもあるでしょう。
もし、定められた期間内でノルマが未達成となってしまった場合、上司から注意を受けたり、厳しい環境下では叱責を受けるケースもあり、空気が重くなってしまったり、働くチーム内での居心地が悪くなったりすることもあります。
このような状況に陥ると、モチベーションが低下して毎日頑張るための意欲を一気に失ってしまい、自分の仕事に対して前向きに考えられなくなって「つらい」「辞めたい」という感情が生まれやすくなるでしょう。
企業側の評価の姿勢に偏りがある
営業職がそもそも成果を追い求められることを避けられない役割ではありますが、特に企業文化として完全な成果主義が浸透しているような会社においては、営業成績「のみ」が完全に重視され、営業担当者一人ひとりが取り組んでいるプロセスや日々の工夫・努力などは評価対象としてないがしろにされる可能性があります。
営業職にとっては、現在向き合っている顧客との長期的な信頼関係を築くために費やした時間や、取引基盤を形成するための細かな活動の積み重ねは無意味なことでは決してないのですが、これらが会社や上司から完全に軽視されてしまうと、モチベーションが低下してしまうでしょう。
毎日、出社のたびに数字だけを確認され、もし高成績なら上司や仲間からの賞賛も得られてモチベーションアップにつながりますが、そこの部分が上手くいっていないと周囲の目線が気になりはじめ、成績を気にし過ぎるあまり焦りも生じてしまう、仕事でミスが増える、というように悪循環に陥ってしまうおそれがあります。自己肯定感が下がり、「自分には営業職は向いていない」「つらい」という考えに傾いてしまいがちです。
前述したように、もちろん営業職というものは大前提として、属する組織から必ずノルマの達成を求められる役割です。しかしそのための努力の積み重ねや、自分なりの工夫や計画といった部分をいっさい認められず目先の数字で注意ばかりされる状況下にあっては、誰でもつらいというものです。
定時で上がりにくい・帰宅できない雰囲気や状況がある
営業職の役割上、日々の業務のなかには顧客とのアポイントメント、データ集め、商材資料や提案書の作成、報告書の作成やチームプロジェクトのフォローアップなど、実にさまざまな業務が入り混じることとなります。
前もってきっちりスケジューリングしていたとしても顧客とのやりとりなど不確定要素が含まれる場面も多く、多岐にわたる業務をこなしていく中で結果的に「定時に上がることは無理だ」という状況になってしまうこともあります。
そもそも、顧客の商売上の都合で打ち合わせや商談自体が夕方以降に設定されることも珍しくはなく、残業が日常化してしまっている営業職もみられます。やるべきことをすべて終えるためには自分の仕事量をどうしても増やさなければならず、また最悪の場合にはそういった勤務姿勢が望ましいと考える企業も残念ながらあるようです。
このような日々の積み重ねで長時間労働、帰れるつもりだったのに帰れない、プライベートな時間がとれず家では寝るだけ、という状況が続くことは、身体はもちろんのこと心までも大きく疲弊する要因となります。「営業職の仕事で今後も働きつづけることがつらい」「もういっそ辞めてしまいたい」と、モチベーションを失ってしまう場合もあるでしょう。
新規開拓営業でのリード獲得の難易度が高い
営業職において、特に難易度が高いと考えられるのが新しいリード(見込み顧客)の獲得です。
新規開拓をするためには飛び込み営業やテレアポ(電話営業)といった手法がおもにとられますが、これらの方法はけっして効率が良いとは言えず、多くの失敗・無駄足のなかで僅かな成功を掴みとるというように、多大な時間と労力を要します。
営業担当者自身にとっては、たくさんの件数にあたりつつもほぼ断られる、という状況が続くことになり、精神的に疲れきってしまったり、営業職を続けるための自信を喪失してしまったりということにつながりやすいでしょう。
取り扱っている自社商材に対して不満がある
日々の営業活動の中で顧客に売り込むこととなる、自社の商品やサービス自体への不満を営業担当者自身が持っていて、それが「きつい」という感情につながってしまうというケースもみられます。
入社する際に取り扱っている商材を気に入って入社したのであれば話は別ですが、現実的にはそういった幸運なケースばかりでもありません。また、企業が経営上の理由などで方向転換を余儀なくされ、これまで取り扱っていたものと全く異なるジャンル、ポリシーの商材を展開し始めることだって有りえます。
このような場合でも、営業職の仕事は自社の商品やサービスの良さを顧客に説き、購買を勧めることです。本心では決しておすすめとは感じていない商品やサービスを売り込まなければならないという状況を、仕事として割り切れる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
顧客と信頼関係を構築していく過程の中にあって、真面目な人や純粋な人ほど「本当に顧客のためになるものだけを勧めたい」という思いになり、自分がそれと相反する状況に置かれていることが大きなストレスとなってしまう場合もあるでしょう。
顧客とのコミュニケーションが難しい
訪れるさまざまな営業先の一部からクレームを受けたり、新規開拓の際に著しく冷たい態度をとられたりする場合があることも、世間の営業職の方々がつらさを感じてしまう理由のひとつです。
いわゆる「門前払い」で話もできずすぐに追い返されたり、場合によってはいきなり怒鳴られたりすることも考えられます。特に営業職を始めたての人にとっては、「こういった日々がこれからも続くのか」と思いつめてしまうこともあるでしょう。
営業職はどうしても、多くの場合に直接的な対面での関わりが必要となる職種です。そのため、そもそもコミュニケーションスキルに関する自信が昔からなかった、いつも人と話すときには一定以上の緊張感が走る、というタイプの人にとっては、慣れないうちは「きつい」と感じやすい役割といえます。
会社の顔としての自分を顧客に信頼してもらい、商品やサービスをプレゼンして利用してもらうためには、細やかなコミュニケーションを通じて関係性を構築していく必要があります。
たとえコミュニケーションが苦手であったとしても、人と接することに慣れて克服していくという気持ちが求められるため、そこを乗り越えられない人にとってはきつい仕事と感じてしまうかもしれません。
経済状況や業界の変動の影響
ここまでご紹介した要素は担当者自身に関すること、もしくは属する企業に関することでしたが、それ以外の面でも営業職が「きつい、つらい」と感じてしまう可能性があります。
それが、経済状況や業界の変動です。
顧客にお金を出してもらい、自社の製品やサービスを購買してもらうという性質上、たとえば景気が悪化したり、業界全体が目に見えて停滞してしまっているような場合には、たとえスキルの高い優れた営業担当者であっても成果を出しづらい状況に陥ることがあります。
営業スキルに自信のない新人営業職であればなおのこと、こういった状況下では思うように進まないことが増えるでしょう。
このような、自身の努力だけではなんともしづらい外的要因に左右されることで、さらにプレッシャーを感じ、営業職がつらいと感じる原因となってしまいかねません。
営業職の「基本」が身に付いていない場合も「つらい」に直結しやすい

営業職ならではのつらい部分を多く説明してしまっていますが、そもそも営業職にかぎらずどのような職種であっても、特にチャレンジしたての場合には、その役割の「基本」をまだ押さえられていないことにより上手くいかず、きつい・つらいと感じてしまう場合があります。
もし、営業職を始めたてで思うように事が進まない場合には、まず以下の状況にないか考えてみることをおすすめします。
いずれも、営業の経験を重ねながら自然に培っていく人が多いポイントとなります。
顧客理解の不足
取引先に対しての、基本的な顧客理解をしておくことは営業職の鉄則です。
この部分が不足していると、その顧客ならではのニーズや抱えている課題を正確に把握できず、一辺倒で形式的な営業トークに終始してしまうということがあります。
この場合、その顧客に対する最適な提案がそもそもできていないため、心のこもった営業にならず、相手もただ聞き流すだけになってしまうかもしれません。そもそも一方的に話しているだけの状況が生まれ、会話がスムーズに進まない状況にもなるでしょう。
こういった状況になると、自分では予め決めた営業トークをフル回転させて頑張っているつもりでも、実質的な成果には決して結びつかないため、向いていないのではとストレスを抱えてしまいます。
計画と準備の不足
商談前に、その商談ごとに合わせた適切な準備と入念な計画をしておくことも、営業の基本です。ぶっつけ本番や、話の流れに合わせてその場しのぎの対応を考えるだけでは成果以前の問題となり、商談をする相手側にも準備不足を感じとられてしまうかもしれません。「この担当者は、うちの会社のために真剣に考えてくれているわけではないのかも」「もし購入しても、その後のフォローを率先的に行ってくれるか不安」などと思われてしまうと、その先の商談成立も見込めないでしょう。
信頼を勝ちとるためにまずは十分な準備を常に心がける、という営業活動の基本を押さえておかないと、結局は無駄足が多くなり、日々の業務がつらくなってしまいます。
コミュニケーションスキル不足
相手の話を聞くべき場面では適切な相槌を打ちながら聞き役に徹する、伝えたいことがある場面では明確・簡潔に伝えるといったように、効果的な営業活動には高いコミュニケーションスキルが求められます。
他者とコミュニケーションをとることにそもそも苦手意識があったり、自信がない様子で口ごもってしまったりという状況では顧客との信頼関係を築けず、商談が失敗続きになってしまってストレスを抱え込んでしまうでしょう。
関係構築能力の不足
適切なコミュニケーションの先にあるのが、顧客との関係構築です。
相手からの信頼を得たうえで、自分や自社がいかに役に立つのかを適切にアピールし、お互い助け合える存在として関係をつくっていく必要があります。
こういった関係構築能力も営業の基本であり、早めに培っておかないと、たとえば話は盛り上がったものの商談成立に至らなかったり、一度購入してもらえたものの長期的な関係にならないことから自社の大きな利益につながらなかったり、ということが起こります。
長期で付き合える顧客を獲得できないということは、すなわち常に新規開拓をし続けなければならないということでもあり、負担の大きさから仕事のつらさに直結してしまうでしょう。
提案力の不足
成功している営業職の人は、顧客ごとに持っているニーズや課題を上手に抽出し、それに基づいた最適な提案を行っています。
いまこのタイミングでどういった提案をするのが一番効果的か、相手の心に響くのかといったことを見極める提案力を養わなければ、顧客側の決断につながらず、成果を出せないでしょう。
さまざまな商談がほぼ徒労に終わり、業務に対して大きな負担を感じることになりかねません。
その会社・組織自体の特徴で「営業がつらい」につながっているケースも

たとえば適性のある営業担当者が自分なりに努力を続けていて、営業職の基本を押さえながらスキルを磨きつつ成果をきちんと出せていたとしても、以下に挙げるような理由で「このまま続けるのはつらい」と感じてしまうことも考えられます。
給料が極端に安い
営業担当者が着実に成果を出せていれば会社にとっては御の字ですが、営業担当者本人にとっては、「会社に役に立てたのだからそれだけで満足」というわけにもいきません。
当然のことながら、日々の自分の努力や会社への貢献と不釣り合いな低収入が続く場合には、モチベーション低下につながってしまいます。
営業職自体はとても楽しいと感じていたとしても、他の企業への転職が頭をよぎることでしょう。
長時間労働が当たり前の社風になっている
営業職にとって残業がある程度は付きものとは言っても、長時間労働が延々と続いてしまう場合にはやはり仕事をつらく感じてしまいます。
特に、自分のミスや準備不足などが要因ではなく、属する組織自体に長時間労働を当たり前とする空気感があって、時間がかかる業務も当然にように割り振られて残業を余儀なくされるようなケースでは、「こんなこと続けてられない」と思ってしまっても仕方がありません。
直属の上司とどうしても合わない
営業職は慣れてしまえば一日の大半が単独行動、というケースも多いですが、一方でチーム営業として複数人で連携をとりながら営業活動を行う場合や、帰社してから上司と密に連携をとる場合などもあります。
直属の上司が、人柄的に、もしくは仕事上のポリシー的になどさまざまな理由で「合わない」場合には、上司と顔を合わせたりコミュニケーションをとったりすることが億劫となり、必然的に仕事も最適なかたちでは進められなくなります。
営業チームの中で孤立してしまっている
チーム営業というスタイルで個々の不得意な部分を補いながら営業活動を進めていく場合において、そのチーム内メンバーから何かしらの理由で孤立してしまう状況が生まれてしまうと、やはり日々の仕事がつらくなってしまいがちです。
チームから孤立してしまう理由としては、前述の上司との相性のほか、自分だけが成果を出せずまわりの目を気にするようになってしまう、チーム連携のための資質がなくワンマンプレーに走って周囲から煙たがられてしまうなど、さまざまなケースがあります。
自信を持って売り込めない商品を扱っている
顧客へ心の底からおすすめできない、場合によっては自分の中で「こんなもの要らない」と感じてしまっている商品などを取り扱う場合には、どうしても営業活動自体がつらくなってしまいがちです。
仕事は仕事、役割は役割と完全に気持ちを切り替えられるタイプでもないかぎり、長くその営業活動を続けることに疑問の気持ちが出てきてしまうでしょう。
担当している「営業スタイル」は自分の性格や能力に合っている?

ひとくちに営業といっても営業スタイルは大きく以下の2つに分かれます。
特に、これから営業職への転職を考えているような場合には、自分がどちらの営業スタイルをやりたいと思っているのかを予め検討しておき、そのタイプの求人が出されている企業を優先的にチェックすると良いでしょう。
任された営業スタイルがイメージしていたものと大きくかけ離れてしまっては、それだけでストレスやパフォーマンス低下につながってしまうからです。
飛び込み営業
営業関連に詳しくない方が「営業マン」という言葉を聞いてまず思い浮かべるのはこちらのスタイルかもしれません。
飛び込み営業は、訪問先が予め決まっていない状態から、下調べや経験則などをもとに訪問先を選定し、直接的に訪問して新規の顧客を開拓する手法です。
完全に唐突に訪れることになる飛び込み営業もあれば、事前に自社のオペレーターが簡単なテレアポ・訪問予約連絡のみを行っているケースなどもあります。
いずれにしても飛び込み営業においては、その日に初めて会う、関係性ゼロの相手と即座にコミュニケーションをとることに抵抗がなく、またスムーズにやりとりを開始するためのスキルを持つ人物が適しています。
飛び込み営業だからこそ、門前払いに終わることもまったく珍しいことではないため、断られること、あしらわれることへの耐性も求められるでしょう。
ここが駄目だったら気持ちを切り替えて次に行く、さっきはこのトークで失敗したから次は工夫してみよう、などと、へこたれないチャレンジ精神を持てる人が適しています。
ルート営業
ルート営業では、すでに自社との関係値がある既存の顧客(現在取引中の顧客や、過去に取引があった顧客など)を定期的に訪問し、関係をさらに深めていきながら新たな提案を持ちかけるという手法です。
例えば既に自社のサービスを利用してくれている顧客が新たな課題に直面している様子を抽出できた場合には、その課題を解決するための追加サービス導入などを提案します。
ルート営業の場合には、すでに関係性のある顧客に対してさらに深く、安定した関係性を積み重ねていくための工夫や努力が求められ、また顧客に「この人が言うなら間違いない」と感じてもらうための人間的魅力や信頼感も必要となってくるでしょう。
信頼してもらうためには、顧客が属する業界についての深い知識も必須です。
日々の役割の中では、同じ顧客を訪問しながら安心感と継続したサポートを提供するということにやりがいが感じられます。
一方で、仕事に対して常に新鮮味であったり、「このお客さんはどうアプローチしよう」といった刺激であったりを求める人には、少々物足りなさを感じる場合もあるかもしれません。
営業職がつらい・きついと感じたときにおすすめの7つの対処

現職として営業の役割を頑張られていて、今まさに「つらい・きつい」と感じている方がもしいらしたら、ここでご紹介する7つの対処法を試してみることをおすすめします。
ぜひ、ご自身の状況と照らし合わせて、試しやすい対処から取り入れてみてください。
先輩や上司に具体的に相談する
どんな職場であっても、行き詰ってしまった際にまず第一に考えるべきは、一人で抱え込んでしまわずに他者に相談することです。
その職場で経験を積み重ねている先輩や上司に、自分がいま何に悩み、どうつらいと感じているのかをありのまま相談してみましょう。
尚、相談する際にやみくもな感情論に終始してしまうと、聞く側も具体的なアドバイスのしようがなくただグチを聞くだけとなってしまいがちなため、なるべく具体的な状況や数字を示しながら相談できるよう、ある程度の準備をしておくことをおすすめします。
営業プロセスの話であれば、具体的にどの段階でいつも困っているのか、どのような商談の場合に失敗が多いのかなど具体的な課題を整理して伝えることで、解決するための具体的手法や、変えるべき部分など建設的・実用的な助言を得られやすくなります。
達成しやすい小目標を設定し、達成を積み重ねる
営業職として常に大きなノルマや目標に追われている中で疲れを感じてしまっているときには、その大きな目標をいきなり達成しようと考えるのではなく、そこに至るまでの過程にあると考えられる「小さくて、達成しやすそうな目標」に分解していくことをおすすめします。
たとえば、当面のゴールとして月間目標がある場合でも、それを週単位や日単位の活動目標に落とし込んでおくことで、「小さな成功」を繰り返しながら自然にゴールに近づいていくことが可能です。
例)
・1日のアポイント件数目標
・週単位での商談数
など
また、小さな目標に細分化することで、「あれも考え、これも考え」ではなく「ひとまずこの日はこれをやる」と絞り込むことが容易になり、具体的なアクションプランも立てやすくなります。
何より、「小さな成功」を得られることで自分の活動に自信がつき、楽しみながら営業職を進めることが可能になるでしょう。
自分なりの得意な営業スタイルを模索する
営業活動というものは、前述のように「基本中の基本」はあるものの、そこを踏まえたうえで自分なりにどう活動していくかという点では千差万別です。
成功している先輩などを試しに見てみると、きっとその人なりの営業スタイルが確立されているはずです。
たとえば一件の顧客に時間をかけ、じっくりと話し込んで提案を成約へ結びつけるのか、フットワークの軽さを活かして顧客接点を増やしていく中で当たりをつけていくのかなど、状況によっても営業担当者の得意・不得意によっても選択が変わってくるでしょう。
自分ならではの、自分の強みを活かせて自然に遂行できる営業スタイルを確立できれば、日々の活動のなかでより効率的に成果を積み重ねていけます。
前述の「先輩や上司に相談」にも通じますが、もし社内に「この人は雰囲気や性格が自分と似ているな」と感じられる成功者がもしいれば、まずはその人のスタイルを参考にすることをとっかかりとすることもおすすめです。
まずは顧客との関係構築だけを考える
何件かの顧客とのやりとりは継続できていて、ミーティングを持ちかければ応じてはもらえるが、成約まではなかなかこぎつけない……というような場合には、まずはその顧客との「関係構築」に注力するという考え方も非常に有効な場合があります。
短期的な成果を追い求めず、将来の成果に備えていまある関係性をより深めていくという考え方です。もちろん、ただ話好きなだけで購買意思が一切ない顧客、といったケースも考えられるため、適宜判断をしてく必要はあります。現在この顧客と関係構築フェーズにあることを上司にも報告・相談しておくなど対策をとったうえで、しっかりとしたビジョンを持って関係の深化にチャレンジしてみると良いでしょう。
顧客との信頼関係づくりに成功できれば、その後の新製品提案なども通りやすくなり、長期的な成功につながります。
関係を深めたい顧客を絞り込んだら、こちら側から積極的に定期的な情報提供をしてみたり、先方の些細な、取るに足らない困りごとの相談にも乗ってあげたりなど、なるべく多角的な接点を持つようにすると良いでしょう。「このジャンルのことは、必ずあの人に相談しよう」と思ってもらえることがポイントです。
商品への理解・知識を深めて提案の幅を広げる
特に入社したばかりの企業で営業職を担っている場合には、自社が取り扱っている商品やサービスについての知識を深めておくことが大切です。
もし、その点をおろそかにしていたかも、と心当たりがある場合には基本に立ち返って自社に関する知識を学びなおしておきましょう。
しっかりとした知識を有していれば、顧客が抱える課題に対して適切な提案をできたり、質問に対して言いよどみなく回答できたりと、自信を持った営業活動につながります。
製品の具体的な特徴や細かなスペック、活用事例や競合製品と比較したときの優位性など、さまざまな角度から商品知識を深めておきましょう。
自己管理・タイムマネジメントで体の負担を減らす
どのような職種にも言えることですが、日々の仕事を遂行するなかで効率的な時間管理を徹底して行うことは、身体の負担を大きく軽減することにつながります。
もし、たとえば食事もそこそこに慌てて次の商談に向かわなければならなかったり、帰社してからやることが山積みで残業になってしまったりということが続いて疲れ果ててしまっている場合には、この点を改善してみましょう。
タイムマネジメントを行う際には、以下のようなポイントに注目しながら優先順位をつけて取り組むことが大切です。
・朝一番(出社一番)での重要タスク処理
・交通機関での移動時間を何に有効活用するか
・どの場面にオンライン商談を活用できるか
・資料作成はどのように効率化できるか(AIツールの活用など)
ストレスがたまったときの解消法を見つけておく
さまざまな要因で心身のストレスを受けやすい営業職においては、仕事の上手いやりかただけでなく、自分なりの効果的なストレス解消法を確立しておくことも非常に大切です。
適度な運動をする日を設けたり、趣味に没頭したりなど、仕事のことを心から切り離してすっきり気分転換できる機会をつくり、メンタルヘルスを維持しましょう。
仕事で役割を真剣にまっとうすることが大切であると同時に、ワークライフバランスを意識して定期的に休暇取得をすることもまた、次の効率的な生産・活躍につながります。
会社への貢献の一つであると考え、しっかり休み、しっかり楽しむことを忘れないようにしましょう。
営業職がつらい・きついと感じたときに「向いていない」と見極める場合のポイント

職場の先輩や上司に相談してみたり、自分なりに仕事のやり方を工夫してみたりした結果として、「それでも上手くいかない」「営業職のつらさを感じることに変わりがない」ということだってあるかもしれません。
このような場合には、そもそも営業職という役割がどうしても性格や資質に合っていない、という場合もあります。
もちろん、まだチャレンジしたてであり充分に試行錯誤すらできていないような状況では向き・不向きについての自己分析や判断が難しいと思いますが、ある程度続けたうえで「営業職が向いていないかも」と感じられた場合には、以下に当てはまらないか確認してみることをおすすめします。
「このような人は営業職より他の仕事のほうが良いかもしれない」という、強いていえばのご参考程度とはなりますが、チェックしてみてください。
基本的なコミュニケーションがそもそも苦手で、克服できない
人と話すこと自体が、どうしても苦手で克服できないという方ももちろんいます。
このような場合、苦手なコミュニケーションを主体としなければならない営業職という役割を、つらい思いをしながら続けるよりは、もっと他に適した役割が見つかるかもしれません。
目標を達成するということにやりがいを感じられない
目標を達成することでやりがいを感じられることが多い営業職ですが、そのやりがいを感じないどころか、働いている間ずっと不安やプレッシャーを感じていて、その苦しみがどうしても大きすぎる、常に焦りを感じるなどの場合には、成果主義である営業職そのものが向いていないかもしれません。
顧客の課題を解決することに興味を持てない
コミュニケーションの中で顧客ごとに抱えている課題を丁寧に抽出し、それを自社商品の提案につなげることが営業職の要ですが、そもそも顧客の課題を解決することに興味を持てなければ、適切な提案もできないでしょう。
営業職特有の不確実性が性に合っていない
営業職は、例えば8時間勤務したら8時間勤務したぶんの結果や評価が必ず一律で得られる、という類の職種ではありません。
そのぶん、自分の工夫によって成果をいくらでも大きく上げられる可能性がある職種と言えますが、そもそもそういった不確実性のある仕事にメリットを感じられず、毎日一定の成果を確実に得られる仕事のほうが良い、という人には向いていないかもしれません。
組織側のサポートで実現できる「営業のつらさ解消」

ここまで、主に「営業職でつらさを感じてる人」「これから営業職へチャレンジしたいが不安を抱えている人」向けにさまざまな情報を紹介してきましたが、営業部門のマネジメントを行っていて、「つらさを感じている営業担当者のつらさを解消したい」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
以下では、組織側の目線・マネジメント側の目線で、営業職のつらさをどう解消できる可能性があるのかを解説します。
営業職をしながら将来的なキャリアとしてマネジメントも視野に入れたい、という方もぜひ参考にしてみてください。
新人営業のためのオンボーディングプログラムを社内で構築する
効果的なオンボーディングプログラムを構築できていれば、新しく入社した営業担当者の早期戦力化や定着率向上につながります。
特に、自社ならではの商品知識の習得、取り扱う業界に則した実践的な営業スキルなどについては、世間一般的な営業向け参考本・情報サイトなどでは新人は得られないものです。
企業側でそれらを体系的・段階的に知るためのプログラム(ロールプレーイングによる実践的なトレーニング、先輩社員同行で営業できる機会の提供、定期的な1on1ミーティングなど)を用意できていれば、営業担当者がつらさを感じずに活躍するための大きな手助けとなります。
目標設定や評価制度を適切なものに再構築する
本記事で前述したように、営業担当者がもし「自分の頑張りが適切に評価されていない」と感じてしまったら、モチベーション維持が難しくなり、せっかく育てた営業担当者の定着率に大きく関わります。
達成可能で適切な目標設定や、役割ごとに公平な評価制度を設けるといったマネジメント側の意識が不可欠です。
営業という役割においてもっとも大切な「数値目標を掲げる」ことは避けられませんが、それだけでなく、プロセス評価や成長度合いなどを、1on1ミーティングなども交えながら適切に評価していくことで、営業職のモチベーション維持の助けとなります。
メンター制度を導入する
早期離職を防ぐためのメンター制度も、検討に値します。
経験豊富で一定以上の実績を残している先輩社員をメンターとして配置し、入社したばかり・あるいは上手く成果を出せていない営業担当者の成長をサポートします。
メンターを担う人物は、業務上の相談を受けられるだけでなく、精神的なサポートも行えるような配慮の行き届く人物が適しているでしょう。
心理的な安全性を営業部門内で確保する
営業職ではそもそも、「失敗を恐れずにチャレンジできる」という環境が確保されていることが大切です。
チーム内にオープンなコミュニケーションがあり、先輩・後輩問わず互いに学び合えるような文化を醸成しておければ、「失敗したらどうしよう」「こんなこと言ったら怒られるかな」といった不安を払拭し、個々の営業担当者が持つポテンシャルを最大限にまで引き出すことも可能になります。
営業職がつらくて転職を考えるタイミングでのよくある質問

最後に、ここでは世間の「営業職をやめたい・転職したい」と思い立った方々が抱きやすい疑問点を、よくある質問として3つご紹介します。
ノルマや数値に追われないで済むタイプの営業職はあるの?
営業職という職種の性質上、ノルマや数値とまったく無縁の営業職、というものはなかなか見つからないでしょう。
ただし、営業成績や結果だけではなく、工夫や業務意識といった過程も含めて評価対象としている企業は多く存在します。
営業職の転職において、これまでの転職回数の多さはマイナスになる?
営業職へ転職する場合、多職種に比較すると転職回数が多くても転職しやすい可能性があります。
本記事でもご紹介しているように、そもそも「営業職には向いているが、商材や業界、人間関係が合わなかった」という理由で転職する人も多いためです。
ただし、他の多くの職種と同じように、年齢が上がるにつれて次に狙える企業の選択肢がある程度減ってしまうという場合も少なくありません。
営業職の経験が1年未満でも、その経歴は次の転職に役立つ?
新卒入社で1年未満の営業経験の場合で考えると、他社営業職への転職なら役立つ可能性が考えられます。
ただし志望先が大手企業の場合には、もともと多数の人材を新卒採用している傾向にあるため、経験値の少ない第二新卒者を採用してわざわざ教育する、ということを視野に入れていない(つまり経験が少ない転職者は採用しない)可能性が高まるでしょう。
営業職以外の職種(事務職、企画・広告職など)への転職に成功するケースは一般的に多い傾向にあります。
営業職は慣れたりコツを掴むまでは「つらい」と感じやすい職種のひとつ
営業職は「つらい、大変」という声が比較的多く聞かれる職種であり、これから営業職へ転職しようとしている方も、他の会社の営業職へキャリアチェンジしたいという方も不安を覚えがちかもしれません。
本記事では、営業職が「つらい」と言われるさまざまな理由、その対処法などをまとめてご紹介しましたが、実際に「つらい」と感じる理由は人それぞれであり、頑張っている人の数、職場の数だけ無数にあるのかもしれません。
もし営業職を活躍の場に選びつつ、今の職場でのつらさにお悩みの場合には、「9Eキャリア」にご相談ください。
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現時点で職種が決まっていない場合は、転職の目的から最適な職種をご提案します。
この記事の監修者
荒川 翔貴
学生時代に100名規模の営業団体を設立後、大手メーカーで新人賞、売上4,000%増を達成。その後人材業界に転身し、ベンチャー企業にて求職者・企業双方を支援。プレイヤーとして社内売上ギネスを塗り替えながら、3年で事業部長に昇進し組織マネジメントも経験する。
現在は株式会社9Eのキャリアアドバイザーチームリーダーとして、入社半年で再び社内ギネスを更新するなど、常に成果を追求し続けている。(▶︎詳しく見る)