「営業職は向いてない」「辞めたい」と感じるのは甘え? そうではない理由と将来のキャリアを踏まえたさまざまな対処法を紹介

「営業」という職種に皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか? 営業職への転職を検討しながらさまざまな世間の体験談を見聞きするなかで、もしかしたら「大変」「つらい」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

現職として今まさに、実際に営業職を担っていて、大変だと感じ「自分には向いていない」「辞めたい」と思いながらも頑張っているという方もいるのではないでしょうか。

本記事では、そもそもなぜ営業職が大変だと感じやすいのか、そして向いていない・辞めたいと感じたときの対処法などを紹介しています。
もちろん、どうしても辞めたいと思ったときは、それは甘えではありません。無理に続けるためではなく、転職も視野に入れて自分が納得できる将来を見据えながらぜひ、本記事で紹介する工夫なども試してみてください。各見出し一覧のご興味のある部分から読み進めてくださいね。

 

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営業職の基本情報

この記事へたどりついた方のほとんどは既にご存じかもしれませんが、まずは念のため「営業職とはどういった仕事であるか」を簡単に振り返っておきましょう。

自社の商品やサービスの魅力を伝え、売り込む

営業職は、企業に属し、自社のサービスや商品を顧客へ売り込む役割を担います。
と言ってももちろん押し売りなどではなく、商材がいかにお客様の要望に応えたり、直面している課題を解決できたりするかということを真摯に伝え、アピールしたうえで、購入や契約につなげる仕事となります。

具体的な仕事内容としては、未取引の新規顧客(見込み顧客)もしくはすでに自社と取引のある(あった)顧客に対して現在の商品やサービスを提案し、成約へつなげることです。
尚、成約までで終わりではなく、関係を構築した顧客に対して成約後のフォローも細やかに行うことで、長い期間活用してもらったり、次の商材も検討してもらえたりということを狙います。
営業方法は、電話でアプローチするテレアポや直接訪問などさまざまです。いずれにしても、特に新規開拓営業の場合には結果が出るまで粘り強く件数を当たるような体力・心の強さが求められるでしょう。
収入面では、営業職は成果主義の役割であることから、頑張って獲得した新規顧客数が多ければインセンティブがついたりと、高収入を狙えるケースもあります。

営業職は顧客とのやりとりが業務の主軸となるため、コミュニケーション力を磨きたい人や、精神的なストレス耐性が高くてチャレンジ精神が旺盛な人に特に向いている役割といえるでしょう。

最も大きな役割は「自社の利益につなげる」こと

企業の一因として従事するわけですから、最も大きな役割・目標として担うのはやはり「自社の利益」です。
どれだけ顧客に気に入られて打ち合わせが盛り上がっても、質問などでしょっちゅう頼られたとしても、それが最終的に(間接的にでも)自社商材の購買につながらなければ、役割を果たせていないといえます。

顧客の利益につながり、感謝される場面も

自社の商材を購入・利用してくれた顧客が目算どおり課題解決や利益向上などに結び付いた場合には、顧客から感謝される機会も多いという点が、営業職のメリットややりがいのひとつです。

営業職はなぜ「大変・つらい」と言われやすい?

顧客から感謝されることもあり、自社の利益にもおおいに貢献できる営業職が、なぜ世間で「大変・つらい」と言われやすいのでしょうか。
世間の声を集めると、概ね以下のような面でのつらさが多く挙げられているようです。

目標やノルマに追われる

営業職において、ノルマや目標といった要素は切っても切り離せません。
一般的な企業の多くでは、営業職(営業チーム)に「受注ノルマ」や「売上ノルマ」といった指標を設定しているため、チームが一丸となって定められた期間内でのノルマ達成を目指します。

「担当者は目標を目指して頑張れば、それで良い」というわけではなく、もしノルマが未達成の場合には、上司から叱責されたり社内での居心地が悪くなったりすることもあるかもしれません。上司もまた企業での営業チームを管理して売り上げを伸ばす役目を課されており、同僚たちは同じ目的を持って頑張っているからです。

もし自分だけがノルマを達成できないという状況になると、仕事の意欲を失ってしまい「つらい、向いてない」と感じてしまうこともあるかもしれません。モチベーションが低下し、毎日の営業について前向きに考えられなくなり、大きなストレスも抱えてしまうでしょう。

設定されるノルマのレベルについては企業や環境ごとに異なります。たとえば短期的な成果を求められる企業文化があって、あまりにも高すぎる目標が設定されていたり、達成できなかった時のペナルティが厳しかったりという環境下では、精神的な負担も増大します。自信をなくしてしまってさらに上手くいかなくなるといった悪循環に陥るほか、長期的には燃え尽き症候群のリスクも考えられるでしょう。

また収入の面に注目しても、企業や環境によっては高い成果を上げれば上げるだけ報酬が高くなったり、個人の努力が直接評価に反映されたりする面はメリットといえると同時に、成果が出せなければ評価や収入が下がるリスクも考えられます。
こういった不安定さが、長期的な視点で仕事に取り組みたい人や、一定レベルの安定を求める人にとっては大きな心理的負担となる可能性があります。

ストレスを受ける場面が多い

前述の成果主義による上司からのプレッシャーや、自分の成績の低迷による同僚からの目は大きなストレスにつながります。

結果が如実に数字として表れ、周りにも成績を把握されやすいという部分が、人によっては「やりがい」というメリットになることもあれば、真逆のデメリットとなってしまう場合もあります。
高成績を上げられれば上司や周囲からの賞賛がモチベーションアップへとつながりますが、上手くいかず不調の場合には、周囲の目線が気になってさらに思うように仕事を進められなくなる、ということもあります。
焦りの気持ちから仕事上の些細なミスが増えてしまったり、自己肯定感の低下を招いてしまうでしょう。

また、社内でのこういった問題の可能性だけでなく、外回りなどで自分が単独で活動している時間にも、ストレスの元は存在します。
忙しいなか営業訪問を受けた顧客から冷たい態度であしらわれ、訪問先からすぐに追い返されたり、商品に関するクレームを受けたり、といった状況が有りえることも、営業職がきついと感じやすい理由のひとつです。

対面営業にかぎらず、電話口でいきなり怒鳴られたりすることもまた、企業の顔として最前線で顧客と接する営業担当者ならではの、避けることが難しい問題といえるでしょう。

残業が多めになる

ノルマや目標が営業職には付き物であることから、どうしても達成のために仕事量を増やさなければならない場面が出てくることでしょう。
すべての企業がそうというわけではありませんが、なかには「営業担当者は残業してでもノルマ達成を目指すのが当たり前」とするような社風がみられる場合もあり、必然的に残業続きとなってしまいます。
もしこのように残業が当たり前・休憩すらろくにとれない、というような状況が続くと、心身ともに疲労が蓄積してしまい、営業職を辞めたいと考える原因になるでしょう。

また、属する企業がそういった社風でなかったとしても、営業職は基本的に時間外の労働場面が多いものです。
たとえば顧客の都合を優先し、顧客側の主業務が落ち着く夜間や休日に商談を設定せざるをえなかったり、締め切り前の駆け込み営業が必要になったり、出張や遠方への移動が頻繁に発生したりという面が挙げられます。

昨今、社会全体でワークライフバランスが重視されているため企業側でもこういった事態が少なくなるような取り組みがなされていますが、もし上記のような毎日が続いてしまうと、疲労の蓄積だけではなく、自分の趣味の時間や家族・仲間と過ごす時間が削られてしまい、心身の健康への長期的な悪影響を及ぼすリスクがあります。

そもそも人とのコミュニケーションが苦手だった

営業職は顧客と対面して関わりをもつことが多く、コミュニケーションを通して関係性を構築していく必要がある職種であるため、そもそもコミュニケーションについて苦手意識がある、コミュニケーションに関するスキルに自信がないという人は、役割自体がストレスの元となってしまうかもしれません。

人と接することがそもそも苦手であり克服もできないようであれば、顧客に上手く商品をプレゼンすることができず、ノルマや目標を目指すどころの話ではなくなってしまいます。

顧客との商談だけでなく、社内での報告やミーティング、取引先や協力会社とのやりとりなど、営業職では積極的なコミュニケーションが必要になります。

特に内向的な性格の人や、閉じこもって一人で集中して作業することを好むようなタイプの人にとっては、これらの頻繁な交流がそのまま心理的な負担になってしまう可能性があるでしょう。

一度成功しても、その先にずっと好成績が続くという保証がない

営業職のうち、特に新規開拓(見込み顧客の開拓)を担当する役割においては、見知らぬ相手に営業をかける飛び込み営業やテレアポが業務の主軸となります。

この場合、断られる可能性がそもそも高く、抱えている課題やニーズが顧客ごとに違うことから相手の反応の予測がそもそも難しいことから、過去の経験が必ずしも活かせるとはかぎりません。
一度成功して、同じ手法で成功を続けるつもりで時間や労力を割いたとしても、成果につながらないことが当たり前にあるのです。

特に対人関係に不安を感じやすかったり、断られることに強いストレスを感じて落ち込みやすかったりする人にとっては、成功の保証がない日々が続くということが大きな障壁となるでしょう。

営業職の人が大変さを感じる「本質的な理由」とは

営業職が向いていないかもと感じたときに、自分の資質や性格面というよりも、本質的な別の面が合っていない可能性もあることを覚えておきましょう。

具体的には、以下のような例が挙げられます。

営業スキルを身につけられないまま続けている

そもそも、営業職にチャレンジしてまだ月日が経っていないケースなどで、仕事に必要なスキルが習得できていないという場合です。
営業職では、身につけたスキルや経験則などによっても成果が左右されやすいため、スキルを得られていないうちは働く日々がストレスに直結してしまいがちです。
営業のやりがいは、自分が頑張ったり工夫したことが成約に結びついたり、課題解決できた顧客の笑顔を見られたり、感謝の気持ちを受け取れたりする点にあります。しかしそのために必要となる、商品の魅力を伝えるプレゼンテーションスキルや顧客との信頼関係構築力、対人スキルなどが不足していれば契約や購買にいたらず、仕事のやりがいを感じられる瞬間がない日々を過ごすこととなります。
仕事中に喜びを感じられることがないと、当然のことながら疲れやストレスだけが蓄積されていき、営業という仕事自体が嫌になってしまうことでしょう。

職場の雰囲気ややり方に馴染めていない

顧客との対応面ではなく、自分が属する職場の雰囲気がストレスの原因となることもあります。
仕事の進め方や雰囲気、社風などに問題があったり、チーム内の人間関係が悪く仕事の相談に乗ってくれる先輩や同僚、上司などがいないと、疲れが悩みが生じたときにも自分一人で戦い続ける必要があり、気持ちがますます落ち込んでいくばかりです。

相談ができない、というレベルを超えて、もし上司や同僚との折り合いが悪く孤立を感じる状況にまでなってしまった場合は、日々のつらさがさらに増してしまうでしょう。

自分が売り込む商品やサービスにそもそも魅力を感じていない

自分が顧客へプレゼンすべき商品やサービスにそもそも魅力を感じていなかったり、自信をもって勧められるものでないと思っていたりする場合には、後ろめたい気分を抱えながら営業活動をすることになります。

たとえば、「自分ならこの商品は使わない」「このサービスは実は顧客にとってメリットよりもデメリットのほうが大きいのではないか」などと思いながら営業をしなけばならないとしたら、モチベーション維持どころの話ではありません。結果として成約に至ったとしても、達成感や充実感を得られず、場合によっては罪悪感すら感じてしまうことになるでしょう。

新規営業と既存営業(ルート営業)の違い

営業職が実施する営業手段には、大きく分けて新規営業と既存営業(ルート営業)の2種が存在します。
これから営業職の世界へ飛びこむ人にとっては、「向いていなかった」という結果を避けるためにもそもそもの基本的な違いを理解しておくことが大切です。

新規営業とは

「新規営業」とは、まだ自社と関係性のない顧客(見込み顧客)を開拓していく役割、および営業手法です。

たとえばBtoCの新規営業なら、インターネット上やSNS、オフラインなどあらゆる接点で一般消費者から見込み客を掘り起こすような活動となります。極端な話で言えば、街中で見かけるティッシュ配りやチラシ配りも、「新規営業」の一種です。
BtoBの場合には、マーケティング部門が予め作成した見込み顧客リストに基づいて、飛び込み営業、テレアポやメール営業などを実施します。企業のホームページや広告、オフライン説明会などの接点から自社へ問い合わせを入れてくれた見込み顧客へ対応するのも、多くの場合、新規営業担当者の役割となります。

既存営業(ルート営業)とは

既存営業(ルート営業)では、既存顧客や、過去に自社と関係のあった顧客などに対して営業をかけ、顧客関係を拡充・強化していったり、新たな商材を提案したりすることが主業務となります。既存顧客・企業それぞれに適したサポートを行いながら商材を提供し、課題解決などの要望にできるだけ応え、今後の関係性をより強固なものにしていく役割です。
既存営業担当者が顧客との関係を深化していくことによって、その顧客は長期的に自社を活用してくれるロイヤル顧客(ロイヤルカスタマー)へと成長してくれる可能性を秘めているのです。

さまざまな営業手法・スタイルの違い

前項の新規 / 既存といった、「営業をかける相手が誰になるか」という面とは別の観点として、以下のような営業手法・スタイルの違いがあることも押さえておきましょう。
この点も、特にこれから営業職へチャレンジする人にとっては、どういったタイプの業務が自分に向いているのかを検討するために大切なポイントです。

飛び込み営業とテレアポ

「テレアポ」と「飛び込み営業」は、いずれも新規顧客の開拓に使われることが多い手法の一種です。

テレアポは「テレフォンアポインター」の略語であり、文字どおり電話をかけることによって新規顧客へアプローチし、アポイントを獲得します。上手くアポイントを獲得できたら、引き続き電話営業で商談を進めることもあれば、フィールド営業担当者へ対応を引き継ぐ場合もあります。

テレアポでは、電話という相手の表情や細かな状況が見えない状況の中において、相手の関心やニーズを的確にとらえながら、製品やサービスの魅力を短い時間で伝える能力が求められます。

飛び込み営業は、事前にアポイントを取っていない、自社との関係値もない企業や店舗を直接訪問したうえで、身分や意図を説明したうえで商談を取り付ける営業手法 です。

時間や労力はかかりますが、テレアポではできない「直接顔を見ての会話」「身振り手振りや資料を見せながらの積極的なアピール」などが行えるため、顧客との信頼関係を築きやすいという面もあります。特に高単価の商品やサービスの受注につなげたいという目的がある場合には、テレアポよりも飛び込み営業のほうが適している場合が多いでしょう。

アウトバウンドセールスとインバウンドセールス

アウトバウンドセールスとは、自社側から見込み顧客へ働きかける営業手法です。
アウトバウンド営業には以下のような例があります。
・テレマーケティング
・DM
・メルマガ
・広告 など

インバウンド営業は逆に、見込み客のほうから自社の商品・サービスを見つけてもらえるよう働きかける手法です。興味を持ってもらうために、例えば以下のような手段を用います。
・Webサイトへの集客
・SNS
・ホワイトペーパー
・セミナー(ウェビナー) など

但し、営業手法の多様性が増し、用いられるメディアも多岐に渡っている現代においては、こういったアウトバウンド / インバウンドの分類が次第に曖昧になってきているという側面もあります。
たとえば、セミナー(ウェビナー)は基本的にインバウンド営業に分類されますが、そのセミナーへの集客を増やすために広告を出すのであれば、アウトバウンド営業の要素も絡んできます。
メルマガについては、ナーチャリングが主目的の場合にはインバウンド営業と考えられ、アポ獲得メインの場合にはアウトバウンド営業の一部と解釈できます。

アウトバウンドの営業方法自体は、現在のようにメディアや手法が多様化するよりもはるか以前から、営業マンが基本的に実施していた方法にあたります。インバウンドの手法はWebやSNSを活用することが多く、比較的近代的な営業手法というイメージが強いかもしれません。

しかし、実は特にBtoB業界においては、アウトバウンド営業こそが顧客獲得の要であると重要視されています。基本的に「待ち」のスタイルであるインバウンド営業のみでは、自社が本当にアプローチすべき見込み客を見逃して競合他社に獲得されてしまうことがあります。

アウトバウンド営業とインバウンド営業は決して相反するような、どちらか一方しか選択できない営業手法というわけではなく、双方の良い部分を合わせながら併用していくことで、より効率的な営業活動が実現します。

このタイプの人は、営業職で「向いてない」と感じる結果につながりやすい?

営業職が向いていないかもと感じるような原因の大きなひとつに、「営業職の役割と、自分の性格や資質が合っていない」場合があります。

以下で代表的な例をいくつか紹介します。それぞれ、当てはまるからといって必ずしも営業職に向いていないということではありませんが、条件が重なるとネガティブな方向に作用してしまい、営業職を続けることが難しくなる場合もあります。

数字に追われるという状況が苦手

営業職では常に数字目標が設定され、その目標を追いかけることが必然となるうえ、基本的にその達成度合いで人事評価もおこなわれます。

数値目標の設定や管理に苦手意識があったり、数字の変動に一喜一憂しやすい人などはこの環境に適応しづらく、営業職をつらいと感じてしまう可能性があるでしょう。

初対面の人のまえで極度に緊張してしまう

新規開拓や、既存顧客とのあらたな商談では、初対面の人と話す機会が多くあります。

昔から新しい環境に適応するのに時間がかかりがちであったり、自己紹介や自己アピールが極端に苦手であったり、性格を知らない相手との接触に不安や強い緊張を感じたりという特徴がある人は、この状況がストレスの元となってしまいやすいでしょう。

営業職で必要な、積極的な営業・関係構築も困難となってしまいます。

人と接する時間が長いと苦痛に感じる

営業職では、顧客との商談、取引先との交渉のほか、社内でも報告や打ち合わせ、プラン提案などで長時間のコミュニケーションが求められます。

コミュニケーションを長時間続けるのが苦手であったり、その中で人前で話すこと・自分の意見を積極的に伝えることに緊張してしまう人などは、苦痛に感じてしまう可能性があります。
雑談や世間話なども含め、人と頻繁に話すことがつらくない人でないと、営業職においては困難さがつきまとうかもしれません。

人と密に連絡をとることが苦手

顧客との長期的な関係構築・維持のためには、頻繁に連絡をとる必要があります。
普段から連絡や返信を億劫に感じたり、後回しにしがちな人や、人との些細な交流にもエネルギーを消耗すると感じがちな人は、営業職の役割が難しい場合があります。
あわせて、営業成績を上げるためにはマルチタスクや細かい気配り・心遣いも求められます。

人に断られると、気分が落ち込みやすい

営業活動では、せっかく最適な提案や売り込みを行ったとしても顧客から断られることが当たり前であり、「また今度」などとかわされてしまう状況は日常的に起こります。
そのため、他人からの評価に敏感すぎる人や、失敗することを過度に恐れる人、落ち込んだ気分を引きずってしまう傾向がある人などは、営業職での日常的な場面に対処することが少々難しいかもしれません。
また、こういった特徴は営業活動の積極性を著しく低下させ、「本来は獲得できる商談を逃してしまう」ことの原因にもなります。

身だしなみに無頓着である

営業職では初対面の人物に会ったり、先方側の環境を訪問することが多いことから、「印象」がとても重要となります。

服装や髪型といった身なりに普段から無関心気味な人や、清潔感を維持できない人、TPOに合わせた服装選びができない人などは、印象という面で残念ながら大きく不利になる可能性があります。

身だしなみという面で顧客からの印象が悪くなると、例え営業スキルを持っていたとしても門前払いをされ、成約に繋げられないというリスクがあります。特に、高価な商品や専門サービスを売り込まなければならない営業では、清潔感のある身だしなみが必須と言えます。

野心や向上心が薄い

営業職は常に数字や成果を追い求めるなかで、社内での競争、克服しなければならない課題などもあり、自己成長が常に求められる職種です。

なるべく現状維持をしたい、というタイプの人や、新しい知識やスキルの習得に消極的な人、将来的なキャリアアップへの関心が低い人、他者との競争を好まない人などは、営業職として求められる役割をつらく感じてしまう可能性があります。

学習意識が薄いと、常に変化する市場ニーズや顧客業界に対応しつづけていくことも困難となるかもしれません。

自分の工夫の余地などより、マニュアルどおりの仕事を好む

営業では、市場や顧客のニーズの変化に合わせて、常に柔軟に決断・対応をしていく必要があります。

決められた手順やルールを厳密に守ることに自信がある代わりに、予測不能な状況には対応できないというタイプの人は、柔軟性が求められる営業活動に適応しづらいかもしれません。
顧客ごとに異なるアプローチが必要となる場面も営業職では当たり前に発生するため、予め用意していたマニュアル・ルールをあえて無視すべき局面などで、対応しきれず苦労する可能性があります。

体力にあまり自信がない

Webメディアを用いたインバウンドセールスなど近年の営業手法は多様化しているとはいえ、最終的には外回りや長時間の商談など、営業においては基本的にはやはり体力を必要とする場面が多くあります。

長時間の立ち仕事や歩くことがそもそも苦手な人や、ときに不規則な生活リズムになってしまうことにまったく対応できないという人、慢性的な疲労を感じやすい人などは、ハードな営業職にストレスを抱きやすいでしょう。

結果よりも過程を評価されたい

多くの営業職場では、成果主義であることから過程よりも結果が重要視されます。

そのため、過程や努力のほうを重視しながら仕事を積み重ねていきたいタイプの人や、いつでも長期的な視点で業務を捉えたい人などは、営業職の評価のされ方に強い違和感・食い違い感などを感じてしまうかもしれません。

特に、短期的な成果を求められる営業風土の環境下では、ストレスが大きくなる傾向があります。

営業職が向いてないと感じたときにまずは試してみて! おすすめの対処法

さまざまな要因によりもし「せっかく営業職に就いたけれど、自分には向いていない」と感じた場合には、まずは以下のようなことを試してみることをおすすめします。
もちろん、本当につらいときに無理に頑張る必要はありません。まだ気持ちに余裕があり、できれば頑張りたい、と模索している場合にお試しください。

なにが一番ストレスになっているのかを分析する

数字に追い求められることか? 顧客とのコミュニケーションか? 労働時間の問題? などなど、まずは、自分がなぜ営業にストレスを感じるのかについて具体的な原因を分析してみましょう。

ストレスの原因を特定することは、適切な対策を立てることにもつながります。
たとえば自分の商品知識不足が原因で失敗が続いて落ち込んでいるのであれば勉強会に参加する、コミュニケーションが苦手なままであるのなら研修を受けてみるというように、具体的な改善策を見いだせるかもしれません。

同僚や上司にありのまま相談してみる

一人で抱え込まずに、思い切って同僚や上司に相談してみることも大切です。
悩みを他者と共有することだけでもストレスを軽減できる上、上司や経験豊富な先輩社員への相談であれば具体的なアドバイスを受けられるというメリットがあります。

また、どうしても克服できない部分などについて素直に相談すれば、社内での配置転換や業務調整といった、上司からの支援や配慮を得られる可能性も少なからずあるでしょう。

営業成績の良い人の働き方やマインドを参考にする

職場の同僚や先輩のほか、場合によっては他社の人も大変参考になります。
営業職というのはどのような業界・会社でもほぼ存在する役割であるため、社内外問わず営業成績の良い人が身近にいれば、仕事を観察したり、話を聞いたりして参考にしてみましょう。

営業職においては、顧客とのコミュニケーション方法や具体的な商談の進め方、顧客との交渉術、全体的な時間管理や業務の優先順位の付け方、モチベーション維持の方法に至るまで人によってさまざまです。
すでに一定以上の成功をみせている人のこういった面を参考にできれば、自分の営業方法を効果的に見直す機会になります。

商材の魅力に関する理解を深める

自社商品やサービスなどを、今以上に多角的に、より深く理解しておくことで、営業活動を自らが自信を持っておこなえるようになる可能性もあります。
商材の魅力を再確認するにあたっては、自社資料のほか、SNSなどで外部の評判を参考にするのも大変有効です。

商品の基本的な知識については商品マニュアルや技術資料をあらためて確認し、社内の研修があれば積極的に参加したり、開発部門や技術部門の人と積極的に交流し、詳細な情報を得たりとさまざまな手段があります。
また、顧客の声や競合他社の情報を入手し、場合によっては自社商品と他社商品を実際に自分で使ってみることなども、営業としてとても大事な経験・行動のひとつです。

商品知識を多角的に深めておけば、顧客からの質問にもスムーズに、且つ的確に答えられるようになり、顧客に役立つ補足情報なども柔軟に提供しながら自信を持って提案できるようになるでしょう。

小目標を段階的に設定する

大きな売上目標がとても遠くに見え、苦しく感じられるような場合には、その大きなゴールに向かうための日々の小さな目標を設定することが有効です。

具体的には、「今日はひとまず2件の新規顧客を増やす」「月に1回は既存顧客からの紹介を受ける」「週に1件は成約にこぎつける」などの目標です。

達成可能な小目標をこなしていくことで、仕事のつらさが軽減され、モチベーションを維持できます。小さな成功体験の積み重ねは、営業職としての自信にもつながっていくでしょう。

営業職を経験してどうしても「つらい」「向いてない」と感じたら、それは甘えじゃない! 選択できる3つの将来

ここまで、主に「営業職がつらいと感じる原因」やその対処法をご紹介してきましたが、さまざまな対策や検討をしたうえで、それでもどうしても「つらい」「向いていない」という気持ちが消えない場合には、次なるステージを目指すことも自分の人生にとって大切な選択です。
以下のような選択肢が自分には常にあるのだと考え、状況に応じて柔軟に考えていきましょう。

「違う種類の営業職」にチャレンジしてみる

営業そのものがそれほど嫌じゃなく、「つらい」と感じる理由が環境要因や商材との相性、既存顧客との相性などだった場合には、違う種類の営業職にチャレンジすることを視野に入れましょう。
例えば新規営業から既存営業へ、個人営業から法人営業へといったキャリアチェンジです。
先述した通り、営業職には仕事の特徴ややり方によってさまざまな種類があり、向き不向きや求められる資質、経験で得られる効果なども異なります。

今の営業スタイルや手法が自分に合わないと感じているだけで、もしほかの種類の営業へ鞍替えすれば十分に活躍できるという可能性もあるため、検討するとよいでしょう。
このような営業種類の変更は、もし社内で配置換えなどの選択肢があればそちらを検討し、なければ転職も視野に入れます。

別の会社に就職する

営業の種類だけでなく、携わる業種が変わることでも仕事への感じ方が大きく変化する事例があります。業種が変わることで、営業職の仕事内容やターゲット層がまったく異なってくるからです。

たとえば製造業の営業で「形があるもの」を売る場合にば、商談の場へ実物を持参したり、要望に合わせて開発部にかけあいながら商品をカスタマイズしたりもできます。
もし人材サービス業の営業であれば、取り扱う商品はイチから作るのではなく「形がないもの」ともなるため、細やかなヒアリングで顧客のニーズを的確に把握したうえで、最適な人材を提案することが役割となります。

このようにひとくちに営業職とは言っても、業種が変わることで様々な仕事上の違いが表れるため、「転職したことによってこれまでとまったく違う印象の仕事ができるようになる」というケースも多くみられます。

営業に向いていないかも?と感じたら、一度は別の業種にもチャレンジしておくということをおすすめします。

思いきって他の職種に転職する

もしここまでご紹介したような違う営業の種類や、異なる業種への転職・就職が選択肢とならない場合には、思い切って違う職種に転職することも1つの方法です。

というのも、営業職でこれまでに得た経験は、実はほかのさまざまな職種でも活かせることが多いからです。

営業職では、仕事を通じて以下のようなスキルを身につけられます。たとえ営業職で成功はできていなかったとしても、スキルの基盤や、努力の仕方の一部などを把握できている可能性があります。

・コミュニケーションスキル
・プレゼンテーションスキル
・課題解決スキル
・ヒアリングスキル
・資料作成スキル など

営業で培った、あるいは他者の様子を見て学んだスキルはほかの職種でも十分に活かせる可能性があります。新たな職種で、再び「向いていないかも」と感じることにならないように、自己分析をしっかりと行ったうえで、自分が現在習得しているスキル、強みや弱み、興味関心などを明確に整理しておくことが大切です。

これにあてはまる場合は「甘え」かもしれない? 営業職に向いてないと感じたときにセルフチェック

「営業に向いてないから辞めたい」とどうしても強く感じる場合、それは決して甘えではありません。
但し、たとえば以下のような状況が当てはまる場合には、転職の決断を少し待ってみて、もう少し営業職を続けてみる価値があるかもしれません。

ぜひチェックしてみて、もし完全に当てはまるという点がある場合には、今の仕事・役割ともう一度だけ向きあってみて、それでも駄目であれば転職を検討する、ということでも遅くはないでしょう。

営業職を始めたばかりである

営業を始めたばかり(半年~1年など)で「向いてない」と感じている場合には、少々判断するのが早すぎる可能性があります。

これは営業職にかぎらずですが、仕事というものは慣れないうちや始めのうちは失敗が続くことも当たり前です。失敗したり同僚のようにできなかったりということを、必要以上に気にしすぎることはありません。

特に営業職という分野は慣れもノウハウも蓄積できていない状態で、簡単に成果を出せるほど単純な役割ではないため、少しずつ経験を積んで、失敗もしながら慣れていくことをまずは考えてみましょう。

本記事で前述したような、小さな目標を掲げてまずはそれをクリアすることから始めてみましょう。

経験や学びをなるべくせずに成功したいと思っている

この点も営業職に限らずですが、仕事というものはそもそも、経験を積むことでしか得られない学びがたくさんあります。
この「経験」には「失敗」も含まれるため、失敗ばかり続いてしまうと躊躇してしまう気持ちが出ても当然のことですが、古くから言われているように「失敗は成功の母」であり、失敗したことを忘れずに次に活かすことができれば、一歩成功へと近づけます。

たとえば顧客に提案をして断られたとしても、それでショックを受けて終わりではなく、「この話をしたときに反応が変わってしまったようだから、次はもっとブラッシュアップしてみよう」などと、失敗を活かすための前向きな考え方をしてみましょう。

自己管理の意識がほとんどない

営業活動においては、特に自己管理は欠かせない要素です。
抱えている顧客数や現在の目標、新製品の状況などごとに時間やタスクを適切に管理していくことで、与えられた期限や制限のなかでも質の高い成果へつなげることができます。

常に適切な自己管理をおこない、それを対外的にも示していくことで、信頼性や責任感の高さを伝えることができ、顧客満足度を向上させることにも役立ちます。

また、自己管理は前進することだけでなく、一旦立ち止まるためにも有効です。「うまくいかないことが続く」と感じたら、食事や睡眠、プライベート習慣の見直しなどで無理をしすぎないことに立ち返り、長く働くための基盤を整え直すようにしてみましょう。

営業職に向いていなかった人におすすめできるさまざまな職業

ここでは、既に営業職以外への転職に気持ちが固まりかけている人向けに、営業職からの転職に向いている職業をいくつか抜粋して、簡単にご紹介します。

Webライター

人と接するよりも、一人で黙々と仕事をするほうが好きな人や、世間へ有益な情報を与えることにやりがいを感じる人などにおすすめです。

事務

営業職の外回りがつらくて、デスクワークは嫌いではなかったという人におすすめです。

オンライン事務

在宅での事務の仕事です。デスクワークが好きで、これまでよりもワークライフバランスを一層重視したい場合におすすめです。

人事

営業職でのコミュニケーション自体は嫌ではなかったという人におすすめです。
特に採用担当への配属は、営業経験者に適している部門です。

コンサルタント

営業職で得られた経験や専門性を活かせる仕事です。
ただし、今までの営業実績よりも、ポテンシャルの面がより重視される傾向にあります。
自分が現在までに得られたスキルや経験をしっかり棚卸ししたうえで、仕事の軸を確立することが重要です。

広報

営業と異なり、「売り込み」自体が仕事ではなくなるため、商品の良さを丁寧に伝えること自体は好きだった、という人に向いています。

商品開発・企画

自分が営業職で売り込んでいた商品に不満があった、というような場合には、いっそのこと開発・企画する立場になってみるのもおすすめです。

Webマーケター

Web上での集客や売上アップを支援する職業です。
SEOの知識やデータ分析などの専門スキルが不可欠となるため、未経験からすぐに活躍できるものではありませんが、スキルを身につけられれば、これまでより大幅な収入アップを目指せる可能性があります。

営業職の経験を活かした「転職」を成功させるコツ

最後に、営業職の経験をしっかり踏まえたうえでの転職を目指す際に欠かせない心構えをご紹介します。

「なぜ営業職が嫌だったのか」を自分のなかで整理しておく

なぜ営業職が嫌だったのかを整理しておくことは、次の間違いない職種選びにも、志望先での面接時のアピールにも役立ちます。

たとえば、ノルマに追われ続けるプレッシャーが原因だったのであれば、成果主義ではない職種や、チーム協働スタイルの仕事が向いているかもしれません。
対人関係でストレスが強かったのであれば、営業事務など、顧客の対応が比較的少ない職種で再チャレンジしてみるのもひとつの手です。

転職先で自分が満足できるための「必須条件」を決めておく

営業職からの転職先で、具体的にどのような点が満たされてどういった働き方になれば自分にとって「転職成功」と言えるのかを棚卸ししておきます。
この点もまた、転職における必須条件をしっかりと定めておくことに役立ちます。
実は、深く考えてみれば営業職自体が嫌だったわけではない可能性もあるため、しっかり落ち着いて、真剣に自分と向き合いながら考えてみましょう。

営業職の経験で自分が何を得たのかを理解しておく

営業職が嫌になったからといって、その経験で何も得ていないかというと決してそうではありません。
転職に至るまでの期間に自分が得られたことをしっかり整理し、次の舞台で活かせる自分の強みを理解しておきます。

「向いていなかった」経験を踏まえて最適な転職アドバイスをしてくれる転職エージェントを活用する

転職時には、転職支援に特化した転職エージェントを上手に活用することが、成功への近道です。
たとえば「営業に向いていなかった」という結論を自部の中で出したのであれば、そのことをありのまま、経験豊富な転職エージェントに伝えることで、「転職してよかった」と思える結果までしっかりとサポートしてもらえます。
場合によっては適性診断や得意なことの棚卸しなど、自己分析の部分から真摯に伴走してくれることでしょう。

営業職に向いてないと感じたら、まずは「その理由」を自己分析! 行き詰まったら、転職エージェントへご相談を

「営業職に向いていないかもしれない」とお悩みの方にはさまざまな選択肢があり、営業職を続けながら自己成長を続けることも、思い切って別の職種へ転職することも自由です。転職を選択したからといって、それがきちんと検討したうえでの結論であれば決して甘えなどではありません。
本記事で解説した、まず現職のうちにできる対処や、検討すべきことを参考にしたうえで、ぜひご自身の今後の人生にとって最良の選択をしてください。

営業職特化型の転職エージェント「9Eキャリア」は、これまでと違った種類の営業にチャレンジしてみたいという人へも、これまでのキャリアを生かしながら年収アップを目指したいという人へも最適な転職支援を提供いたします。
これまで多くの求職者を着実にサポートしてきたという実績がございます。ぜひ無料相談から、お気軽に9Eキャリアをご活用ください。

9Eキャリアで後悔のない営業職転職を

9Eキャリアは、営業職への転職に特化した転職エージェントです。営業未経験者にも対応しており、キャリアの棚卸しから書類添削、面接対策、検索では見つからない非公開求人の紹介まで一貫して無料で支援しています。

また、営業職への転職に特化した”求職者のことを1番に考える”伴走型転職エージェントです。
①“特化型”だからできる、他では出会えない厳選求人
②企業の裏側まで熟知したエージェントによる支援
③書類も面接も通過率が上がる、伴走型の転職支援
という特徴があります。

 

9Eキャリアの転職支援サービス

具体的にキャリアチェンジ・キャリアアップしたい職種が決まっている方は、下記よりご選択ください。

現時点で職種が決まっていない場合は、転職の目的から最適な職種をご提案します。

 

この記事の監修者

荒川 翔貴

学生時代に100名規模の営業団体を設立後、大手メーカーで新人賞、売上4,000%増を達成。その後人材業界に転身し、ベンチャー企業にて求職者・企業双方を支援。プレイヤーとして社内売上ギネスを塗り替えながら、3年で事業部長に昇進し組織マネジメントも経験する。

 

現在は株式会社9Eのキャリアアドバイザーチームリーダーとして、入社半年で再び社内ギネスを更新するなど、常に成果を追求し続けている。▶︎詳しく見る

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